安心してリハビリを進めていただくために、本記事では脳卒中のリハビリに関する自主トレを紹介していますが、これはすべての患者様に一律に適合するものではありません。

安全で効果的なリハビリのためには、個々の回復ステージに合わせた専門家の判断が不可欠です。本記事の内容を試される前に、担当の医療従事者へ内容をご共有、ご相談いただくようお願いします。

なお、実践に伴う体調不良などの責任は負いかねますのでご了承ください。

「発症から半年を過ぎたら、もう良くならない」

長くこの言葉が信じられてきました。でも、これは間違いです。

発症から平均1年半経った224人の患者さんに、3週間で90時間の集中訓練を行った研究では、運動機能の評価点数が大きく改善し、その効果が半年後まで続いたことが報告されています(Ward et al., JNNP 2019)。

2023年の研究では、慢性期(発症から長い時間が経った時期)の患者さんに12週間の集中的な歩行トレーニングを行ったところ、6分間で歩ける距離が71m伸びました。普通の強さでトレーニングした人(27m改善)の2.6倍です(Boyne et al., JAMA Neurology 2023)。

つまり、変われるのです。ただし、やり方を変える必要があります。

この記事は、ブルンストロームⅤ期(屋外を歩けるレベル)の方が、Ⅵ期(健康な人と同じように動けるレベル)を目指すための「攻めのトレーニング」をお伝えします。


Contents
  1. ブルンストロームⅤ期ってどういう時期?
  2. なぜⅤ期で止まる人と、Ⅵ期へ進む人がいるのか
  3. Ⅳ期との大きな違い
  4. Ⅴ期からⅥ期へ進むための5つのポイント
    1. ポイント① 量を圧倒的に増やす
    2. ポイント② 「本当の回復」を目指す
    3. ポイント③ 高強度に踏み込む
    4. ポイント④ 左右の脳のバランスを整える
    5. ポイント⑤ いろんな課題に挑戦する
  5. 高強度トレーニングの具体的なやり方
    1. 始める前の安全チェック
    2. 目標心拍数の計算
    3. Borgスケール(きつさの目安)
    4. プロトコル①:屋外歩行HIIT(高強度インターバル歩行)  一番おすすめ!!
    5. プロトコル②:踏み台昇降HIIT(屋内向け)
    6. プロトコル③:ゆっくりインターバル型
    7. 12週間のステップアップ計画
  6. 筋力トレーニング(HIITとは別の日に)
  7. 歩き方の微調整
    1. 軽い反張膝(膝が反対方向にそる)
    2. 軽い分回し歩行(足を外側に振り回す)・骨盤の引き上げ
    3. 蹴り出し力の低下
    4. リズム聴覚刺激(メトロノーム歩行)
  8. 二重課題歩行「歩きながら何かする」練習
  9. 走ること・スポーツ復帰を目指す
    1. 走るために必要な体の条件
    2. 「歩く」から「走る」への12週間プログラム
    3. スポーツ復帰の選択肢
  10. 1週間のプログラム例
  11. すぐに運動を中止すべきサイン
  12. やってはいけないこと
  13. 「やる気」を支える4つの工夫
  14. 進捗の測り方
  15. 「最後の数%」は神経の限界ではない
  16. 参考文献

ブルンストロームⅤ期ってどういう時期?

Ⅴ期は「ほとんどの動きが普通にできて、筋肉のこわばり(痙縮)もほぼ消えた」状態です。屋外も歩けます。

ただし、ひとつだけ残る課題があります。ゆっくり動けば問題ないのに、速度を上げると動きが崩れる。これがⅤ期の特徴です。

たとえばゆっくり歩けば普通に歩けるのに、急いで横断歩道を渡ろうとすると足が引っかかる。階段は普通に降りられるのに、急いで降りると膝が変な動きをする。

Ⅵ期は「速度を上げても協調して動ける」段階です。このたった1段階の差が、実は最も難しい壁になります。


なぜⅤ期で止まる人と、Ⅵ期へ進む人がいるのか

「停滞」は神経の限界ではありません。

「プラトー(停滞)は神経の限界ではなく、今の訓練内容に脳が慣れた状態」と論じられています(Page et al., Arch Phys Med Rehabil 2004)。

つまり、同じ訓練をずっと続けていると、脳が「これはもう新しい刺激じゃない」と判断して、変化を止めてしまうのです。刺激を変えれば、また動き出します。

Ⅴ期で止まる人と進む人の違いは、次の5つです。

項目止まる人進む人
目標「歩ければOK」「最寄り駅まで歩く」「孫と公園を走る」など具体的
強度楽な速度のみ心拍数が上がる強度に踏み込む
内容同じ動きを繰り返す速度・荷物・地面の状態を変える
自信「もう無理」と思う「自分は変われる」と思う
環境退院したら終わり仲間や専門家と関わり続ける

体の能力の差ではなく、やり方と環境の差です。


Ⅳ期との大きな違い

Ⅳ期では「ゆっくり丁寧に分離した動きを磨く」のが中心でした。Ⅴ期からは「速度を上げても崩れない動きを獲得する」段階に進みます。

ここから訓練は「中強度〜高強度」に踏み込みます。心拍数を上げる、速度を出す、複雑な動きに挑戦する。こうした攻めの戦略が、脳の変化を引き出す鍵になります。


Ⅴ期からⅥ期へ進むための5つのポイント

ポイント① 量を圧倒的に増やす

訓練の量を増やすことは、複数の研究で効果が確認されています(Ward 2019、Lohse Stroke 2014、Lang Ann Neurol 2016)。

自宅では「1日2〜3時間の集中的なトレーニングを、週5〜6日」が目標です。細切れにダラダラ動くより、まとめて集中的に取り組むほうが効果的です。

ポイント② 「本当の回復」を目指す

日常生活ができるようになる方法は2つあります。

「真の回復」。脳卒中の前と同じ動き方で達成する 「代償」。別の筋肉や関節で代わりに動かして達成する

外から見ると同じ「歩けた」「立てた」でも、脳の中ではまったく違うことが起きています。Ⅴ期では「できた・できない」だけでなく、「どう動いているか」を月単位でビデオに撮ってチェックすることが大切です(Levin et al., NNR 2009)。

ポイント③ 高強度に踏み込む

慢性期で歩ける方には、息が弾むくらいの「中〜高強度」の歩行訓練が強く推奨されています(Hornby et al., J Neurol Phys Ther 2020)。

激しめのインターバル訓練は、ゆっくりした連続運動より、脳を成長させる物質(BDNF)を多く分泌させることがわかっています(Hsu et al., Ann Phys Rehabil Med 2021)。脳を変えるには、ある程度の強度を超える必要があるのです。

ポイント④ 左右の脳のバランスを整える

脳卒中の後は、健康な側の脳が、傷ついた側の脳を抑え込んでしまう状態が続きやすいです(Murase et al., Ann Neurol 2004)。

これを整えるには、両足を協調させた運動、ミラーセラピー、運動イメージが効果的です。下肢ミラーセラピーは、慢性期でも歩行速度を大きく改善することが確認されています(Louie et al., Arch Phys Med Rehabil 2019)。

ポイント⑤ いろんな課題に挑戦する

同じ動作でも、速度・荷物の重さ・地面の状態を変えることで、脳に新しい刺激を与えられます。

たとえば、お盆を運ぶ、洗濯物を高い棚に入れる、立ち上がる→3m歩く→振り返る→座る、段差を5段昇り降りする、床の物を拾う、など。コクランレビュー(33件の研究、1,853名)で、こうした実生活に近い訓練が歩行距離と速度を改善することが確認されています(French et al., Cochrane 2016)。


高強度トレーニングの具体的なやり方

始める前の安全チェック

  • 安静時の血圧が180/110未満
  • 安静時の心拍数が50〜100
  • 心臓に不安がある方は、事前に医師の運動負荷試験を受ける
  • 心拍計(胸ベルトやスマートウォッチ)を装着
  • β遮断薬(降圧薬の一種)を飲んでいる方は、心拍数が抑えられるので「きつさの自覚」を主な目安にする

目標心拍数の計算

最大心拍数 = 206.9 −(0.67×年齢)

例:65歳の場合

  • 最大心拍数 = 206.9 −(0.67×65)= 約163bpm
  • 65%の強度目標 = 約126bpm
  • 80%の強度目標 = 約144bpm

Borgスケール(きつさの目安)

数値きつさ
6〜10
11〜13ややきつい
14〜16きつい(Ⅴ期トレーニングの目標)
17〜18とてもきつい
19〜20限界

プロトコル①:屋外歩行HIIT(高強度インターバル歩行)  一番おすすめ!!

  1. ゆっくり歩いて5分ウォームアップ
  2. 「30秒の全力早歩き → 60秒の普通の歩きまたは立ったまま休憩」を10回繰り返す
  3. ゆっくり歩いて5分クールダウン

合計20〜25分、週3日。装具や杖は普段通りに使います。「電柱2〜3本分を全力で早歩きする」など、目印を決めると強度の管理がしやすいです。

12週間続けると、6分間で歩ける距離が50〜70m伸びるのが目安です。

プロトコル②:踏み台昇降HIIT(屋内向け)

転倒が心配な方に向いています。15〜20cmの踏み台を壁や手すりの近くに置き、5分のウォームアップ後、「30秒の速いテンポでの昇り降り → 60秒の立位休憩」を10回。週3日、合計15〜20分。

プロトコル③:ゆっくりインターバル型

心臓に不安がある方や、不整脈が気になる方向け。「4分の高強度 → 3分の回復」を5〜6回。合計35〜42分。短い全力ダッシュより、安定して取り組めます。

12週間のステップアップ計画

期間内容強度
第1〜2週体を慣らす期間Borg 11〜13、20〜30分
第3〜4週HIIT導入15秒オン/45秒オフから30秒オン/30秒オフへ
第5〜12週本格HIIT期Borg 15〜17、30秒オン/30秒オフ×10〜12回

毎週の運動量の増加は10%以内に抑えます。「強度→時間→頻度」の順で増やすのが安全です。


筋力トレーニング(HIITとは別の日に)

週2〜3回、HIITとは別の日に行います。「10回ぎりぎり挙げられる重さ」または「ややきつい〜きつい(Borgスケールで5〜7)」が目安です。

メニュー回数ポイント
椅子からの立ち上がり10〜15回×3セット反動をつけずに
椅子の背を持ったスクワット10〜15回×3セット膝がつま先より前に出ないように
セラバンドで足を後ろに引く12回×3セット立位で。お尻を意識
横に足を上げる12回×3セット中殿筋(お尻の横)を鍛える
片足ブリッジ10〜15回×3セット仰向けで片足を上げてお尻を持ち上げる
ハムストリングカール10〜15回×3セット太もも裏
踵上げ15〜20回×3セットふくらはぎ
足首を上に上げる(セラバンド)15〜20回×3セット最重要。すねの筋肉
踏み台ステップアップ10回×3セットバランスも鍛えられる
前後・横へのランジ10回×3セット大きな筋肉を使う

慢性期の42名に12週間・週3回・かなりの強度で筋力トレーニングを行ったところ、足の筋力が31〜68%向上し、痙縮は悪化しなかったことが報告されています(Ouellette et al., Stroke 2004)。Ⅴ期で「筋トレで痙縮が悪化する」と心配する必要はありません。


歩き方の微調整

Ⅴ期では、速度を上げると顔を出す微妙な「おかしな動き」が残っています。気になる症状があれば、対応する練習を加えてください。

軽い反張膝(膝が反対方向にそる)

練習回数
鏡の前で膝を10〜15度軽く曲げて立つ30秒×10回
5〜10cmの段差を降りる10回×3セット
ハーフスクワット(30〜60度)15回×3セット

軽い分回し歩行(足を外側に振り回す)・骨盤の引き上げ

原因は膝の曲がりが足りないことです(Awad et al., Am J Phys Med Rehabil 2017)。

練習回数
10cmのマーカーをまたぐ歩行5個並べて
ミニハードルをまたぐ6〜10台
椅子に座って踵をお尻に近づける20回×3セット
後ろ歩き10mを5往復
軽い坂を下る5〜10分

蹴り出し力の低下

練習回数
両足で踵上げ → 麻痺側だけで踵上げ10回×3セット
セラバンドで足先を下に押す15回×3セット
その場で軽くジャンプの予備動作10回×3セット

リズム聴覚刺激(メトロノーム歩行)

スマホのメトロノームアプリで自分のペースに合わせて歩き、その後5%ずつ速くしていきます。15〜20分の平地歩行で、歩行速度・歩幅が改善することが確認されています(Yoo & Kim, 2016)。


二重課題歩行「歩きながら何かする」練習

実生活では、ただ歩くだけということはありません。考えながら、荷物を持ちながら、人をよけながら歩きます。この練習は、転倒予防にとても効果的です。

段階内容
1直線歩行+しりとり、数字を順番に唱える
2廊下歩行+100から3ずつ引き算、お盆を運ぶ
3屋内サーキット(方向転換・障害物・物運び)+暗算、しりとり
4公園・駐車場で計算しながら歩行、買い物のシミュレーション
5実際の買い物(リスト記憶+カゴ+人をよける+横断歩道の判断)

週3回×4週、各30分が最適と報告されています(Vecchio et al., 2024)。

12週間の二重課題訓練で、6か月後の転倒リスクが25%、怪我を伴う転倒が22%減少したという報告があります(Pang et al., Stroke 2018)。


走ること・スポーツ復帰を目指す

片麻痺の方にとって、走ることは難易度が高いですが不可能ではない目標です。

走るために必要な体の条件

  • 普通の歩行速度0.8m/s以上(最大歩行で1.0〜1.4m/s)
  • 麻痺側の片足立ち5秒以上(理想は10秒)
  • 6分間歩行で400m以上
  • 安静時血圧140/90未満で、運動負荷試験で異常なし
  • 膝が硬く伸びたままにならないこと

「歩く」から「走る」への12週間プログラム

期間内容
第1〜2週早歩き3分×6セット、間に1分の緩い歩き
第3〜4週競歩風(腕を大きく振り、テンポを速めて)3分×6
第5〜6週早歩き2分+軽いジョグ30秒×6セット(最初はトレッドミルが安全)
第7〜8週ジョグ1分+歩行2分×6
第9〜12週ジョグ3分+歩行1分×5から、最終的に連続5分のジョグへ

陸上トラックや公園など、平らで広い場所を選びます。

スポーツ復帰の選択肢

  • ノルディックウォーキング(ポールを使った歩行)
  • 屋内自転車エルゴメーター
  • 屋外サイクリング
  • 水中ウォーキング・水泳
  • 卓球・ゴルフ・釣りなどの軽スポーツ
  • ハイキング

水中運動は陸上のリハビリにほぼすべての項目で勝っていることが報告されています(Veldema, 2021)。施設が使えるなら、週2〜3回・30〜45分・8〜12週・水温32〜34度がおすすめです。


1週間のプログラム例

曜日内容時間
HIIT(ウォームアップ5分→屋外HIITまたは踏み台HIIT 15分→クールダウン5分)約45分
中強度連続歩行25〜30分+二重課題歩行10分約40分
HIIT(同上)約45分
中強度連続歩行25〜30分+二重課題歩行10分約40分
HIIT(同上)約45分
課題サーキット50分(5〜10課題+階段昇降3階分+太極拳orヨガ)約50分
屋外散歩30〜60分(家族と、起伏あり)または休養30〜60分

1日合計60〜90分、週合計300分以上が目標です。

筋力トレーニングは、火・木・土のうち2日に組み込みます。


すぐに運動を中止すべきサイン

サイン対応
胸の痛み・圧迫感即中止 → 救急要請
強い息苦しさ即中止
めまい・視野の異常・新たな頭痛・ろれつが回らない即中止 → 受診
動悸・脈が乱れる即中止
冷や汗・顔色が真っ青・吐き気即中止
急に麻痺が悪化・新しいしびれ即中止 → 即受診
血圧が250/115を超える即中止
運動中に血圧が10mmHg以上下がる即中止
けいれん・意識を失う即救急要請

やってはいけないこと

NG理由
痛みを我慢してストレッチを続ける痛みで痙縮が悪化
胸痛・息苦しさがある時の高強度運動心臓発作のリスク
一人で過度な挑戦をする転倒・事故のリスク
装具を急に外して長距離を歩く足首の崩れで転倒
朝起き抜けの急なHIIT脳卒中再発が起こりやすい時間帯
自己判断で薬をやめるβ遮断薬・降圧薬・抗凝固薬は特に危険
健側だけのトレーニング麻痺側の機能低下
糖尿病の薬を飲んでいて空腹で運動低血糖のリスク
高速・高負荷で痙縮筋を「鍛える」痙縮が悪化

朝の運動は、起床から1〜2時間後、軽食と水分を取って、10分のウォームアップをしてから始めましょう。


「やる気」を支える4つの工夫

慢性期の脳卒中の方は、1日平均4,078歩しか歩いていません。健康な高齢者の半分以下で、健康維持に必要な6,000歩にも届きません。

続けるためには、心理学者バンデューラが示した「自己効力感の4つの源」を意識することが大切です。

具体的にすること
達成体験「3週前より歩幅が10cm伸びた」など、進歩を可視化
代理体験同じ麻痺を持つ人の動画やピアミーティングに参加
励まし専門家からのフィードバック、家族との約束、SNS投稿
体の変化のリフレーム心拍計・歩数計・歩行速度を見える化

具体的な目標を立てましょう(Sugavanam et al., Disabil Rehabil 2013)。

  • 「3か月以内に自宅から最寄り駅まで800mを休まずに12分以内で歩く」
  • 「12週後にトレッドミルで時速4kmで5分走る」
  • 「6か月後に卓球サークルに月2回参加する」

進捗の測り方

4週ごとに以下を測定してください。

評価項目測り方期待される改善
10m歩行速度ストップウォッチで快適速度と最大速度12週で+0.3m/s
6分間歩行距離6分でどれだけ歩けるか4週で+20m、12週で+50〜70m
TUG椅子から立つ→3m歩く→戻る→座るまでの時間短縮
椅子立ち上がり30秒で何回立ち上がれるか回数増加
麻痺側の膝伸展筋力10回ぎりぎりの重さ増加

Fugl-Meyer LE(運動機能の評価指標)は3〜6か月で2〜5点改善が現実的で、これがⅥ期への確実な接近を意味します。


「最後の数%」は神経の限界ではない

Ⅴ期で停滞している方へお伝えしたいことが3つあります。

1つ目。プラトーは脳の限界ではなく、今の訓練に脳が慣れただけ。刺激を変えれば、また動き始めます。

2つ目。30秒の全力早歩きを10セット、12週間続けると、6分間で歩ける距離が平均71m伸びます。これは横断歩道を間に合って渡れる速度であり、最寄り駅まで休まずに歩ける距離であり、孫と公園を走る一歩手前です。

3つ目。「もう変わらない」と言われた経験を持つすべてのⅤ期の方へ、変わらないのは訓練を変えていないからです。中身を変えれば、Ⅵ期への道は確かに開けます。

「攻めの戦略」に踏み込むのは勇気が要ります。でも、その勇気が、半年後、1年後の景色を変えます。


参考文献

  1. Ward NS et al. “Intensive upper limb neurorehabilitation in chronic stroke: outcomes from the Queen Square programme.” J Neurol Neurosurg Psychiatry 2019. JNNP
  2. Boyne P et al. “Effects of high-intensity interval training on walking outcomes in chronic stroke (HIT-Stroke Trial).” JAMA Neurology 2023. JAMA Network
  3. Page SB et al. “Reconsidering the motor recovery plateau in stroke rehabilitation.” Arch Phys Med Rehabil 2004. Archives of PMR
  4. Lohse KR et al. “Is more better? Using meta-data to explore dose-response relationships in stroke rehabilitation.” Stroke 2014. AHA Journals
  5. Lang CE et al. “Dose response of task-specific upper limb training in people at least 6 months post stroke.” Ann Neurol 2016. Wiley
  6. Hornby TG et al. “Clinical Practice Guideline to Improve Locomotor Function Following Chronic Stroke.” J Neurol Phys Ther 2020. LWW Journals
  7. Hsu CC et al. “High-intensity interval training in patients with chronic stroke.” Ann Phys Rehabil Med 2021. ScienceDirect
  8. Murase N et al. “Influence of interhemispheric interactions on motor function in chronic stroke.” Ann Neurol 2004. Wiley
  9. Louie DR et al. “Mirror therapy for stroke: a systematic review and meta-analysis.” Arch Phys Med Rehabil 2019. Archives of PMR
  10. French B et al. “Repetitive task training for improving functional ability after stroke.” Cochrane Database Syst Rev 2016. Cochrane Library
  11. Ouellette MM et al. “High-intensity resistance training improves muscle strength, self-reported function, and disability in long-term stroke survivors.” Stroke 2004. AHA Journals
  12. Awad LN et al. “Reducing circumduction and hip hiking during hemiparetic walking through targeted assistance of the paretic limb.” Am J Phys Med Rehabil 2017. LWW Journals
  13. Pang MYC et al. “Dual-task exercise reduces cognitive-motor interference in walking and falls after stroke.” Stroke 2018. AHA Journals
  14. Levin MF et al. “What do motor ‘recovery’ and ‘compensation’ mean in patients following stroke?” NNR 2009. Sage Journals
  15. Pang MYC et al. “The use of aerobic exercise training in improving aerobic capacity in individuals with stroke: a meta-analysis.” Clin Rehabil 2006. Sage Journals
  16. Billinger SA et al. “Physical activity and exercise recommendations for stroke survivors (AHA/ASA).” Stroke 2014. AHA Journals
  17. Jones F et al. “Stroke Self-Efficacy Questionnaire: a validated measure for use in stroke survivors.” J Clin Nurs 2008. Wiley
  18. Sugavanam T et al. “The effects and experiences of goal setting in stroke rehabilitation: a systematic review.” Disabil Rehabil 2013. Taylor & Francis
  19. Turner-Stokes L. “Goal attainment scaling (GAS) in rehabilitation: a practical guide.” J Rehabil Med 2009. J Rehabil Med
  20. Royal College of Physicians. National Clinical Guideline for Stroke 2023. strokeguideline.org

このページの内容は情報提供を目的としています。実際のリハビリ内容については、担当の理学療法士または医師にご相談ください。特に高強度トレーニングを開始する際は、必ず事前に医学的評価を受けてください。

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悠リハ
理学療法士/生活期脳卒中リハビリ専門。脳卒中専門病院の回復期リハビリ病棟と訪問リハビリで、臨床5年以上にわたり脳卒中の方とご家族に関わってきました。「退院してからが本当のスタート」という現場の実感をもとに、自宅でできる自主トレ、ご家族向けの介助の工夫、リハビリの考え方を発信しています。